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BGMから見るアイドルマスター劇場版【ネタバレ注意】

2014年02月04日 01:54

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(2014/02/05)
音楽:高田龍一

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さて、明日2/5はアイドルマスター劇場版のサウンドトラックの発売日ですね。
前回の記事で熱く語ってた、私たちはずっと…でしょう?のBGMも収録されると思うので、とても期待しています。

発売を控えているので、今回の記事では、BGMの観点から劇場版を振り返ってみたいと思います。
ちなみに、今回取り上げるのはアイマス楽曲のインストバージョンに限ります。
純粋なBGMを聴き取れるほど、まだ感性ができてないので…。

それでは続きからネタバレ入ります。
 
























曲ごとに項目に分けて語っていきます。


・i

iのBGMが使われたシーンは、春香がリーダーとして全体を集めて意見を挙げてもらってまとめようとしたものの、優柔不断になってしまい、全体をまとめきれず志保に叱責され、喫茶店で千早にどうすべきかと相談をかけたところですね。
このシーンにおけるiとはまさに「自分」です。この映画のテーマでもある「自分がどうしたいのか」を最も示した曲だと思いますし、このシーンを境に「自分がどうしたいのか」の答えを、それぞれが見つけ出していったと思います。

ちなみに、自分に関する描写ですが、このシーンの前後から「鏡や窓ガラスに映った"自分"」がよく描かれるようになります。
この映った自分は「自分の本心」を示していると私は感じました。
最も顕著にそれが現れていたのが、春香が千早に「何で私がリーダーなんだろう…」というシーンです。
このシーンはよく見ると春香自体は描かれず、ガラスに写った春香の顔だけが描かれます。これはみんなの前では見せられない、「春香の本心」ですね。
逆を言えば、実体の春香は「リーダーという体面を持った春香」であると言えます。これも「リーダーとしてみんなの意見を聴いてまとめなくちゃだよね」の台詞を実体の春香が言う描写で示されています。

そしてこの後、千早が「もちろんリーダーとしてもだけど、その前に春香はどうしたいの?」と投げかけるシーンでiのBGMが流れ、このシーンを境に春香の「本心」と「実体」が同時に描かれ、その2つが春香の中で一致し始め決断が始まります。

まさにこれぞ、iの歌が示す「自分」だと思います。

”みんな楽しく笑顔で舞台に立とう 歌やダンスで自分を伝えよう 言葉だけではいえない熱い気持ちを 少しだけでも届けられたならば幸せ”

結局のところ言葉で伝えることになりましたが、伝えたいのはあくまでも他ならぬ「自分」なんです。
自分なくして、伝えられるものはありませんね。これは最後の、「私は天海春香だから」にも通じています。



・relations

relationsのBGMが使われたのは、春香と可奈が電話をするシーンです。
そもそものrelationとは「関係」を意味します。ゲートボールの別名称にもなっていますね。

このシーンでこのBGMが選ばれた事に私は感激しました。
正直以前から、relationsの意味が置き去りにされたまま曲が独り歩きしているような気がしていましたし、事実私自身も曲を好きになってからrelationの意味を調べるまでに時間がかかったので。

まさにこのシーンでは可奈から見た春香との関係が描かれたシーンでした。
そして、それは「手の届かない憧れ」という関係なのだと私は感じました。
歌の中でのワタシは結局アナタが諦められず思い出に浸り、最後はアナタを待つばかりでしたが、この時の可奈もそれに通じる部分があるように感じました。

そしてそれを描くと同時に、歌の持つ側面で「憧れ」へ諦めがついていないことも意味しています。


"じゃあねなんていわないで またねって言って"

可奈は諦めた"つもり"だったので、表面上はそう振舞っていました。
でも、このBGMと共に発せられるあの震えた声は、まさに未練ばかりというのを感じられ、より一層心に来る描写であると感じました。

ちなみに、ここの締めくくりに「窓ガラスに映った春香の頬を雨粒が伝わります」。
そして雨音の押し寄せと共に次のシーンへ移ります。



・READY!!

READY!!が使われたシーンは、可奈を迎えに行く決断をするシーンです。
正直私は最初観た時にこのBGMが流れだした時は全体の展開に合わないような感じを受けましたが、シチュエーションを見て納得しました。

READYとは「準備」の意味ですが、まさしくこれは春香の決意の「準備」、そして765プロとダンサー組が団結する「準備」を示していると感じました。

ところで、合宿終了のシーンから雨のシーンが目立つようになりますが、この雨は「心の曇り」を示しています。
特にダンサーチームが打ち解けられていないシーンや765プロのアイドルたちが悩むシーンでは必ず雨音がなっています。

ちなみに、1シーンだけ雨が降らず曇っているシーンがあり、それはプロデューサーと律子の会話のシーンですが、ここはプロデューサーの心が曇っているのに対し、律子の心には1つの決心が決まっており、弱気になっているプロデューサーを激励します。だからこのシーンだけは雨が止んでるんですね。

そしてこの雨音ですが、私の聞き間違いでなければ、READY!!のBGMがなる傍らうっすらと雨音がしています。
団結しかかってるものの、あと一歩足りないというところでしょうか。
ここで春香がみんなに「可奈を迎えに行く」という決意を伝えます。それに対し志保は問い詰めますが、ここで春香は一切ぶれませんでした。
そして伊織が「行きましょう。それがアンタの思いなら。」と立ち上がり、みんなを動かします。このシーンを期にBGMが変わり雨音が止まります。

もちろん、この後の可奈のシーンでも雨音はしますが、可奈の決意も決まり団結した時点で、しっかりと晴れ渡ります。
まさしくこれは団結のためのREADY!!ですね。



・私たちはずっと…でしょう?

このシーンについては前回の記事で語った通りです。
ただ前回の記事の時点では気づけなかった、BGMの展開と気持ちの描写の関連性について話していきます。

春香が「自分がどうしたいのか」という想いをみんなに伝え始めると同時にBGMが始まりますが、最初は春香が「うまく言葉に出来ない」というように、BGMも原曲のメロディが形にならず先に進んでいきません。
ただ、春香が話を進めると同時に、徐々に春香の想いが形作られていき、それに呼応してBGMのメロディが形造られていきます。

そして春香が「今の私がいるのはこれまで出会った人みんなが居てくれたから」といい、765プロの仲間の名前を呼び始め、みんなの気持ちが1つになり始めるのに合わせてピアノの旋律が増えます。

最後に春香が「今のみんなでライブを作りたい」といい、ここで春香から可奈への問いかけになります。BGMも同じように気持ちが可奈の方に移り、可奈の揺れる気持ちに合わせるように、ピアノが溜め始めます。

そして可奈の気持ちが溢れ「一緒にステージに立ちたい!」と叫び、星梨花が駆け寄って手を差し伸べて「私も頑張ることにしたんだよ!」といった時点で再びBGMが流れ始めます。
さらに杏奈が「私も頑張る」と続き、百合子が「今のフォーメーションのまま何とかしましょう!」と投げかけ、奈緒が「全然周りが見えてなかった」、美奈子が「もっと私たち協力すべきだった」と反省しダンサーチームが一気に団結していきます。

ここでよく聴いてもらいたいのが、BGMの再開地点と楽器構成です。

BGMの再開に関しては前回の記事でも触れましたが、可奈が叫んだ時点ではなく、星梨花が「私も!」と手を差し伸べた時点からです。
だからこの歌はあくまでも、可奈に対してではなく、ダンサーチーム全体へ、さらには765プロシアターのアイドルたちへ送られたのだと思っています。

さらに楽器構成も春香と765プロの時点ではピアノがメインでしたが、ダンサーチームが団結したときには様々な楽器で鳴っています。
特に聴いてもらいたいのが主旋律を奏でるベルの音です。ベルの音はピアノの音に比べ幼い音という印象がありますが、まさにこれが前回の記事で語った「伝承」を示していて、「あくまでも同じ音でなく、まだ幼いけれど受け継いだ想い」を示しているのだと感じられました。


もう今回の劇場版の中ではここの心情とBGMの相乗演出が凄すぎて、本当に毎度泣いてしまいます。
ここは編曲の高田さんもしっかりと打合せてタイミングが合うように何度も何度も調性されたのだと思います。

ここで「私たちはずっと…でしょう?」が使われる意味はもうひとつあって、それはこの劇場版、このシーンはアニメ「アイドルマスター」で出した答えの先にあるということです。
またいずれ別の記事で語ろうと思いますが、アイドルマスターは今や歴史の上に歴史があります。それはテーマソングも同じで、実はアニメのPVで使われたBGMは公開順で「THE IDOLM@STER」→「GO MY WAY!!」→「The world is all one!!」となっていて、そのままアイマスの歴史になっています。
そして、劇場版のPVでは「いっしょ」と「READY!!」が使われアニマスもまた歴史の一つになり、更にはアニマスで出した答えである「私たちはずっと…でしょう?」も、この劇場版一番の場面で重要な役割を持ってBGMとしてまた歴史の一つになりました。

歴史の上に歴史が成り立つアイマス、この先には何が待っているのか、劇場版が歴史となった時、どんなことを描いてくれるのか私はとても楽しみです。


以上、4曲のBGMについて語りました。
もちろん、他にもM@STERPIECEやまっすぐのBGMも使われていますが、これは今後観た時にもう少し考察を深めて、まとまったら記事にします。
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